主婦 転職 体験談

よく読んで転職の参考に

結婚後にパート勤めを続けていた私は、特にこれといった資格をもっていなかったので、時給の安い仕事をしていました。
スーパーのレジの仕事は、セール時に大量のお客様がきて忙しく、休日出勤でも上がる時給はたったの30円程度。
3年間ほど自宅近くのスーパーで勤めていましたが、忙しくて重労働なわりには納得できるような給料ではなかったので、転職を考えたのです。

 

友人に相談してみると、資格がある人のほうが転職に有利で、時給も高くなるということで、資格取得をしてみようと思いました。
スーパーで働き始める前まで、整体院のフロア清掃の仕事をしていた経験があって、受付の人の仕事ぶりをよく見ていました。
忙しい時は大変そうでしたが、休憩時間もちゃんと取れるし、残業がないので、接客業よりも時間的な縛りがないような気がしたのです。
それにネットで調べてみると、医療事務の資格をとるとかなり選択肢が広がり、給料が格段に高いことにも興味をもちました。
難しそうなイメージがありますが、医療事務の資格をもっている知り合いに聞いてみたところ、取得に時間がかかることもなく、ある程度の基礎能力があれば取得できるというアドバイスを貰いました。

 

そこで私は、スーパーの仕事を続けながら医療事務の資格を取ることを決心して、資料を取り寄せて本格的に勉強を始めたのです。
本来なら専門学校に通ったほうが良いのですが、スーパーの仕事もあるし、家事もしなくてはいけないので、さすがにそれは諦めました。
その代わり、医療事務の資格が取れる短期講習に通うようにして、両立をはかることにしたのです。

 

医療事務 専門学校」と検索すると、たくさんの専門学校があることがわかります。
CMを見ていると気軽に取れるイメージのあった医療事務の資格ですが、本格的にその道のプロを目指すのであれば、みっちり2年間くらいは勉強が必要なようです。
事務的な知識の他、医学的な知識の基礎に加え、病院での実習などを通して様々なことが身につけられるみたいですね。

 

私はおよそ2ヶ月間、講習に通っていましたが、若い人達だけでなく、30代以上の同世代の人達もたくさん参加していたので安心しました。
テキストに沿った勉強がメインだと思っていましたが、私が受講したところでは講師が冗談を踏まえながら実際の医療現場の話をしてくる、ユニークな方でした。
おかげで医療事務の仕事の厳しい面だけでなく、やり甲斐や楽しさなども知ることができたので、とても参考になりました。

 

1日3時間程度は勉強に充てるようにして、時間がない時は夜中や朝方になっても、予習と復習をしっかりと行うようにしていました。
理系の人のほうが有利かなと思うくらい、ポイント計算方法が難しくて、完全に文系の私にとってはハードルが高いと感じることもありました。
でも、短期間で基礎知識をマスターして、1日でも早く資格を取得したいという気持ちは変わらず、苦手なところは講師に聞くなど積極的に取り組みました。
講習で仲良くなった人に話を聞いてみると、私と同じように給料が安い仕事では家計を支えられないため、医療関係の仕事に転職したいという言っていました。
似たような境遇の人と出会えたことで、私も頑張ろうと思うことができたし、それまで苦痛でしかなかったスーパーの仕事も、自然と力を入れることが出来て良かったです。

 

気が付けばあっという間に2ヶ月が経ち、すぐに医療事務検定試験を受けてみたのですが、1回目は残念ながら不合格になりました。
もう一度講習を受けようかとも考えましたが、金銭的な余裕がなくて、独学で勉強を続けて2回目の試験に備えて頑張ることにしたのです。
半年後にようやく試験に合格できた時は、涙が出そうなくらい嬉しかったし、これでやっと医療事務の仕事ができると安心しました。
ですが、本当に大変だったのはここからで、資格をもっているだけではただスタート地点に立っただけのことだと悟ったのです。
ハローワークに行って医療事務の仕事を探しても、経験がないため、面接までいかないことがほとんどでした。
たまに未経験者でも受け入れてくれる病院もありましたが、専門学校の卒業資格が必要だとか、年齢的にオーバーしているという理由で断られるばかり。
せっかく苦労して取得した資格でも、もっているから転職に有利になるとは限らず、むしろ資格だけなら誰でももっているという厳しさを感じました。

 

このような現実の厳しさに直面することを予想して、ずっとスーパーの仕事を続けていたのは正解で、転職活動を続けながら仕事をする日々が続きました。
ハローワークだけでは転職の幅が狭すぎると感じた私は、転職サイトにいくつか登録して、職務経歴書やエントリーシートを作成しました。
さらに半年間ほど経った頃、私が以前から気になっていた病院から連絡がきたと、サイトからメール通知がきたのです。
少々諦め気味だった私に希望をもたせてくれて、とてもドキドキしましたし、ようやく運気が上がってきたような気分になりました。
たとえ面接をして断られたとしても、その頃にはもう慣れっこになっていたし、私の希望をたくさん書いた経歴書を見て連絡をくれたわけですから、良い結果に結びつくという予感がしたのです。

 

サイトから連絡がきた数日後、パートの仕事を終えてから面接に行って、これまでの経緯について説明しました。
何を一番重視していますか?と質問されたので、私は正直に金銭的な余裕が欲しいからと答えました。
通常なら、資格を活かしたいからとか、患者様の気持ちに立ちたいなどの、優等生な返事が好印象です。
でも、これまでに何度もそう答えたのに、面接に落ちてしまった経験があるので、正直な本音を言ったほうが気持ちが伝わるのではないかと思ったのです。
面接官の方は、私の返事に対して少し表情を和らげて、予想よりも給料が安いかもしれないという説明をしてくださいました。
経験がまったくないうえに、30代で既婚者となれば、給料面で文句を言っていると、いつまでも転職できないことは既に悟っていました。
なので、今のスーパーの仕事よりも休みが安定していて、給料が上がればそれで良いという旨を伝えたのです。
言いたいことは伝えられたし、結果がどうなっても後悔はないと思っていたら、2日後に連絡があり、面接を通過した知らせが届きました。
資格を取った時と同じくらい嬉しくて、これでスーパーの仕事を辞められるという安堵感でいっぱいになりました。

 

翌週にはいよいよ病院での仕事がスタートして、色々と仕事内容について説明を受けたり、注意点なども教えてもらいました。
実際に働くまではデスクワークがメインかと思っていたのですが、私が転職した病院はとにかく電話の問い合わせが多いところでした。
15分に1回は電話が鳴るので、カルテ整理や外来患者の受付業務よりも、コールセンターで勤めているような慌ただしさを感じたのです。
先輩たちが手慣れた感じで業務をこなす中、私はほぼ電話当番という感じでしたが、過去に派遣でコールセンターの仕事をした経験があったので助かりました。
何事も経験が大事だと痛感させられましたし、思わぬところで活かせるものだと楽しさを感じたので、それほど苦にならなかったです。

 

フルタイムで働いて給料は15万円前後と、スーパーで働いていた時よりも高くなったので、ようやく私の希望は叶ったと思いました。
私の体験談を通して、これから医療事務の資格を取得しようと思ったり、関連する職種に就きたいと考えている人の役に立てば良いなと思っています。
資格を取るのも難しいですが、それよりも取得後の就職事情が厳しいので、転職するなら、私のように仕事を辞めずに続けながら活動をしたほうが安心です。
経験があるほうが有利だとはいえ、最初は誰でも未経験からスタートするものですから、じっくりと落ち着いて活動することも忘れないでくださいね。